ジャックです。
「東大生はぶっちゃけ
円安についてどう思ってるの？」
ってよく聞かれるので、
今日は円安について書いていきます。
今日の話は、国際感覚がない多くの日本人には
ピンと来ない話だと思いますが、
だからこそ知らないと確実に損をする話です。
2022年に入ってから円安が急激に進んでいて、
今では冗談でなくかなりまずい状況になってます。
論より証拠。
グラフ出します。
これは１ドルが何円かを表すグラフ。
昔は
１ドル＝100円
みたいなザックリ計算をしていた方も多いと思いますが、
最近それがだんだん成り立たくなってきてるんです。
これからは
１ドル=120-140円
あたりを推移していくでしょう。
つまり、世界的に「１円」の価値が下がっているということです。
これが円安という現象です。
で、国際感覚がない日本人の多くは
そもそも円安の事実に気づいていないのですが、
実はこの円安は今まででもないくらいの歴史的な規模です。
つまり、
意識して対策をしないとかなりの損をする
ことになります。
ちょっとでも金融に詳しい人たちは、
とっくに準備を済ませているのですが、
あなたもこれに乗り遅れない方がいいです。
というわけで、今日は、
- なぜ円安になっているのか？
- 円安だと何が起きるか？
- 円安の対策方法とは？
の３つを話していこうかと。
最後まで読めば、
「何もしなければ何百万円単位のお金が溶けてた…！」
とヒヤヒヤしているでしょうね。
なぜ円安になっているのか？
まず、なんで円安になっているかということについて。
一言でいうと、
世界から日本への期待が下がっている
からです。
円高と円安の仕組みをザックリ説明すると、
その国の産業への期待が上がると
その国の通貨の価値が上がり、
逆に期待が下がると通貨の価値も下がります。
なぜなら、その国の商品とかを買うには、
その国の通貨を使わないといけないからです。
たとえると、円高の場合はこんな流れですね。
1.今日本のゲーム業界がすごいらしい！
↓
2.日本のゲームは円でしか買えない…
↓
3.まず円を買うぞ！
↓
4.円の価値が上がる(円高)
で、円安はこれと逆のことが起きます。
今は、歴史的な円安なので、
日本が期待されてなくなってきているということです。
でもこれは、
「日本は全然悪くなってないぜ！勘違いだ！」
というのも違います。
なぜなら、国への期待は相対的な評価だからです。
「１ドルが何円！」と円の価値を測っているドルもまた価値の上下があります。
なので結局、円安か円高かは、世界の平均からみて日本がどうか、という話になります。
で、世界を見てみると、今強いのは明らかに中国ですね。
あとは、韓国とかシンガポール、インドあたり。
日本以外で急激に産業が発展してる国が多数なので、
現状維持してる日本は相対的に評価が下がっているイメージです。
円安だと何が起きるか？
で、この円安の状態だと何が起きるのか？
一言でいえば、
色々なものが国内から海外に流出します。
まずは、人。
円の価値が下がっているということは、
当然、安い円で給料をもらうよりは
他の国の通貨で給料をもらった方が得をします。
たとえば、エンジニアでみてみると、
今の日本の平均年収は500万円とかですが、
アメリカなら10万ドル(1150万円くらい)を超えてます。
(円安のせいだけではないですが。)
それなら、海外ではたらいて、
外貨でもらった給料を円に変えた方がお得、ということです。
優秀な日本人はどんどん海外にいきます。
(最近有名人とかでも海外在住が多いのはこれが一つの理由。)
次に、企業も海外に流出します。
今、いろんな企業は「海外進出！」とか言ってますが、それも当たり前で、
日本人に商品を売って日本円をもらうよりも、
アメリカ人を相手にしてドルをもらった方が企業は儲かります。
円の価値が下がり、ドルの価値が上がっているからです。
だから、よい企業はどんどん海外に出ていきます。
実際に、あの日本のアパレル界のドン、ユニクロも、
売上の半分以上が海外です。
日本から優秀な人材が出ていき、
企業も海外の商品により力をいれていきます。
さらにもう一つの円安のデメリットとして、
単純な話、日本人にとってお金の価値がどんどん下がっていきます。
日本円をただ持っているだけで
価値がどんどん下がっていきます。
１ドル＝100円
が
１ドル＝115円
になるということは、
１円＝0.01ドル
が
１円＝0.0087円
になるということです。
何もしなくても、日本円の価値が下がっていく。
つまり、日本が貧しくなるということです。
ちなみに、いろいろなものが海外に流出するといいましたが、
唯一の例外があります。
それは、観光客です。
実は、円安になると、観光客が増えます。
理屈は単純で、もともとは日本に観光きたときに
１ドルを１００円に変えていたものが、
１ドルが１１５円とかになるので、
使える金額が増えます。
違う言い方をすると、
安い値段で旅行ができます。
日本人のイメージでいえば、
東南アジアへの旅行みたいな感じです。
ベトナムとかフィリピンって安く旅行できる！って感じじゃないですか。
ランチが200円で食べれる！みたいな。
今は、世界からみたら日本がそうなっているということです。
中国人の爆買いも、同じ仕組みです。
コロナ前、中国人が日本の家電を買い占める「爆買い」がありましたよね。
日本のメディアでは、
「中国人が、品質の高い日本の家電を買いに来た！」
「さすがメイドインジャパン！」
みたいな報道をしてましたが…。
でも、実際には全く違います。
だって、あなたも家電がちょっと品質高いからといって、
わざわざ他の国に行って買ったりしませんよね？
爆買いは日本の家電のクオリティとかの問題じゃなく、
単純に日本で買うと安いからなのです。
この事実に気づいてる人は、
僕の感覚で日本人の１割もいないですね。
円安の対策方法とは？
「円安でそんなデメリットあるなら、
もう私たち日本人はどうすればいいの！」
って思うかもしれません。
でも、きちんと知識があれば、対策できます。
ビジネス・仕事で円安から生き残る方法は、ただ一つです。
それは、
海外を相手にする
ということです。
つまり輸出ですね。
輸出は商品の対価を外貨でもらうので、
円安の影響を受けません。
むしろ、もらった外貨を日本円にかえることで、
日本で豪遊できるようになります。
今はインターネットが発達してて、
越境ECなんかもあるのでかなり楽に輸出できます。
別に、形があるものじゃなくても、
世界向けのサービスなんかでもいいですね。
ただ、英語対応は必須になってきます。
これからの英語の重要性の変化の話は、
僕が運営している別の英語ブログの方で話してるのでぜひ。
ここまで聞いて、あなたはこう思ったかもしれません。
「どうせ自分でビジネスやらないし関係ないや」
しかし、それも違います。
実は、自分でビジネスをやる人じゃなくても、
サラリーマンでも円安への対応は必須です。
なぜなら、簡単な話、円安に対応できない会社ではたらくと
給料も増えないし、倒産とかリストラの可能性があるからです。
儲かる会社で働いた方が、安泰だし給料も増えます。
じゃあ、どういう会社がいいか？
というと、
海外志向の会社
一択ですね。
つまり、輸出していて、顧客が海外の会社です。
これらは円安の影響受けません。
逆に、国内向けの会社はこれからどんどん貧乏になっていきます。
給料下がったり、クビにされたり、最悪倒産になります。
だから、もし自由に会社を選べるのであれば、
先をみすえれば絶対に海外向けの会社がいいですね。
そして、給料もそのまま日本円で貯金するのではなく、
海外の株や投資信託を買うこともオススメします。
こうやって円安を完全に理解して対策すれば、
別に怖くないですね。
それでは、今日はこのへんで。
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